2012年2月13日月曜日

MacでRMAA: Apogee Duet2



オーディオインターフェイスとして、さらにヘッドフォンアンプとして、ゴキゲンに活躍中のDuet2くんです。

どれくらいゴキゲンかと言うと、、、

いやいや、音をコトバで表現するのはムツカシイし、そもそも言葉を尽くせば尽くすほど疑わしく感じるような気も...

定量的に調べる方法はないものかしら。

オーディオインターフェイスの評価といえば、RMAAが思い浮かぶんだけど、これはWindows用のソフトウェア。Duet2はMacでしか動かない。
むむむー、と、思いながら調べていたところ、意外とMacでも測定でけそうな!?

ということで試してみました。

 
【結果発表】
Duet2 RMAA 24bit 48kHz
Duet2 (Soft Limit on) RMAA 24bit 48kHz

注意
あくまで、うちの環境でわりかし適当に測定してみた結果です。
再生と録音がRMAAの想定しているとおりに正しく行われている確証はありません。
Duet2くんの実力全開かどうか分からない、ということです。

MacでもRMAAを使って測定できるのではないか、というところから始まったお遊び程度と思っていただければ。と思いまする。

いつもギターの録音に使っている設定です。
適当にやってみたわりに、それっぽい。

ただ、周波数特性だけは、なんでだろなーとも思ってます。10k超えたあたりが波打ってて、このせいでスコアが下がってるみたい。気になる気になる気になる...
せっかくバランス出力できるのに、TSケーブル使ったからかな。
そもそも再生録音が正しくできていないのかも。(後述)
といろいろと考え中。

Soft Limitを使った場合についても測定してみたところ、なかなか残念な結果に...
同じ環境で、Soft Limit on/offを切り替えただけなので、これはこれでおもしろい比較結果と言えるかも。
Soft Limitはドラムなんかの録音に使ってね、とのことなので、入力レベルの変化が素早く大きい楽器を録音しようとしたときに起こりがちな瞬間的なクリップを上手に処理してくれるのかなーと思ってます。自宅でギターの録音するときはoffでいいかなっと。


【レシピ】
  • RMAA
  • Audacity
  • Wine

RMAA
ダウンロードはこちら
そもそも今回の試みはこの投稿をみて思い立ったのでありました。
テスト信号をMacで録音して、Windowsで解析すればいいよーっていうことです。

なるほどっ!

つまり、こんな手順。RMAAが自動でやってくれるところを一部手動でやってあげることになります。
  1. RMAAのテスト信号をファイル(WAV)に出力 => イチバン左のボタン
  2. Macで別のソフトウェアを使ってテスト信号を再生しながら録音(オーディオインターフェイスの出力を入力にループバック)
  3. 録音結果(WAV)をRMAAで解析 => 左から2番目のボタン


Audacity
テスト信号を再生しながら録音する方法はいろいろあるんだろうけども、今回はAudacityを使わせていただきました。さくさくっと使えます。

気になってるところ。

今回使ったRMAAのテスト信号は24bit intのWAVファイルです。
これをインポートすると、いったん32bit floatになってしまうようです。Audacityがこれを再生するとき、オーディオインターフェイス(24bit intに設定)に送るデータがどうなっているのか、詳細が分からないのでした。
インポートしたデータをそのままエクスポート(24bit intに設定)したところ、もとのWAVとバイナリ一致したので、おそらく再生時にオーディオインターフェイスに送られているデータにもへんなことは起こってないと思うんだけど。

ただし、16bit intでエクスポートする場合には、量子化ビット数変換時のDitherに関するバグが報告されているので注意が必要かもしれません。

こんなこともあって、 今回の測定のための再生と録音が、ほんとうに正しく行われているか確証が持てていないのでありました。


Wine
測定をMacだけで完結させるため、WineでRMAAを動かしてみました。
Wineを動かすために、ひきつづきWineBottlerを使わせていただいてます。
RMAAのインストールはインストーラをクリックするだけでOK。

RMAA起動時「CKsEnumFilters::EnumFilters failed」っていうエラーダイアログが出ます。
そのままOKで起動したので、気にしないことにしよう...

それから、起動時「Initializing sound card...」のままフリーズすることがありました。その場合は、WineとX11をいったん終了してから再起動すれば大丈夫みたいです。

WineでRMAAが動くなら、測定もRMAAでやればいいやん、、、
と思ったのだけど、上記のようなエラーも出ることだし、オーディオインターフェイスのような周辺機器とのやりとりを行うプログラムは、ネイティブで動かすのに越したことはないかなー、ということで、今回はこんな方法で。


Thanks,

hiro

Duet2 RMAA 24bit 48kHz

RightMark Audio Analyzer test : duet2 48

RightMark Audio Analyzer test report

Testing device duet2 48
Sampling mode 24-bit, 48 kHz
Interface
Testing chain External loopback (line-out - line-in)
RMAA Version 6.2.3




20 Hz - 20 kHz filter ON
Normalize amplitude ON
Level change -0.3 dB / -0.3 dB
Mono mode OFF
Calibration singal, Hz 1000
Polarity correct/correct



Summary

Frequency response (from 40 Hz to 15 kHz), dB
+0.03, -0.16
Very good
Noise level, dB (A)
-104.1
Excellent
Dynamic range, dB (A)
109.4
Excellent
THD, %
0.0017
Excellent
THD + Noise, dB (A)
-93.1
Very good
IMD + Noise, %
0.0024
Excellent
Stereo crosstalk, dB
-106.7
Excellent
IMD at 10 kHz, %
0.0036
Excellent
General performance
Very good



Frequency response



From 20 Hz to 20 kHz, dB
-0.20, +0.03
From 40 Hz to 15 kHz, dB
-0.16, +0.03



Noise level




Left
Right
RMS power, dB
-103.4
-104.4
RMS power (A-weighted), dB
-103.5
-104.6
Peak level, dB FS
-80.0
-80.2
DC offset, %
-0.0
-0.0



Dynamic range




Left
Right
Dynamic range, dB
+108.2
+108.4
Dynamic range (A-weighted), dB
+109.2
+109.6
DC offset, %
+0.00
+0.00



THD + Noise (at -3 dB FS)




Left
Right
THD, %
+0.0017
+0.0017
THD + Noise, %
+0.0019
+0.0019
THD + Noise (A-weighted), %
+0.0022
+0.0023



Intermodulation distortion




Left
Right
IMD + Noise, %
+0.0023
+0.0024
IMD + Noise (A-weighted), %
+0.0022
+0.0023



Stereo crosstalk




Left
Right
Crosstalk at 100 Hz, dB
-105
-108
Crosstalk at 1000 Hz, dB
-106
-106
Crosstalk at 10000 Hz, dB
-106
-107



IMD (swept tones)




Left
Right
IMD + Noise at 5000 Hz,
0.0035
0.0037
IMD + Noise at 10000 Hz,
0.0035
0.0037
IMD + Noise at 15000 Hz,
0.0035
0.0037



Duet2 (Soft Limit on) RMAA 24bit 48kHz

RightMark Audio Analyzer test : duet2 48 SL

RightMark Audio Analyzer test report

Testing device duet2 48 SL
Sampling mode 24-bit, 48 kHz
Interface
Testing chain External loopback (line-out - line-in)
RMAA Version 6.2.3




20 Hz - 20 kHz filter ON
Normalize amplitude ON
Level change -0.4 dB / -0.4 dB
Mono mode OFF
Calibration singal, Hz 1000
Polarity correct/correct



Summary

Frequency response (from 40 Hz to 15 kHz), dB
+0.03, -0.16
Very good
Noise level, dB (A)
-104.1
Excellent
Dynamic range, dB (A)
109.5
Excellent
THD, %
0.367
Poor
THD + Noise, dB (A)
-46.3
Poor
IMD + Noise, %
0.209
Average
Stereo crosstalk, dB
-106.7
Excellent
IMD at 10 kHz, %
0.230
Average
General performance
Good



Frequency response



From 20 Hz to 20 kHz, dB
-0.20, +0.03
From 40 Hz to 15 kHz, dB
-0.16, +0.03



Noise level




Left
Right
RMS power, dB
-103.4
-104.4
RMS power (A-weighted), dB
-103.6
-104.6
Peak level, dB FS
-80.3
-80.4
DC offset, %
-0.0
-0.0



Dynamic range




Left
Right
Dynamic range, dB
+108.2
+108.5
Dynamic range (A-weighted), dB
+109.3
+109.6
DC offset, %
+0.00
+0.00



THD + Noise (at -3 dB FS)




Left
Right
THD, %
+0.4007
+0.3337
THD + Noise, %
+0.4007
+0.3337
THD + Noise (A-weighted), %
+0.5312
+0.4422



Intermodulation distortion




Left
Right
IMD + Noise, %
+0.2284
+0.1887
IMD + Noise (A-weighted), %
+0.1833
+0.1515



Stereo crosstalk




Left
Right
Crosstalk at 100 Hz, dB
-108
-105
Crosstalk at 1000 Hz, dB
-106
-106
Crosstalk at 10000 Hz, dB
-106
-107



IMD (swept tones)




Left
Right
IMD + Noise at 5000 Hz,
0.2511
0.2085
IMD + Noise at 10000 Hz,
0.2511
0.2085
IMD + Noise at 15000 Hz,
0.2511
0.2085